ユースケ

007/サンダーボール作戦のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

殺しのライセンスを持つMI6のエージェントである007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)が世界各地のリゾートを観光しながら美女を食べ歩き、空いた時間で悪と戦う【007】シリーズ第4弾は、バハマのナッソーを舞台に原子爆弾をめぐる悪の国際的秘密結社スペクターとジェームズ・ボンドの戦いを描いた一本。

顔の見えないスペクターNo.1、悪事の報告会、裏切り者の処刑、サメのプールなど、スペクター絡みのシーンや主題歌のTom Jonesの【Thunderball】はたまらないのですが、偽装死&女装したぽっと出のスペクターNo.6をぶち殺して死体に花瓶の花をぶちまけ、ぽっと出のジェットパックで脱出してアストンマーティン・DB5の放水機能で敵をビショビショにするアバンタイトルも、ぽっと出のスペクターのエージェント(ドクター・ノオも元メンバーだった犯罪組織トングの元メンバー)と偶然出くわし、電動背骨伸ばし機で伸ばし殺されそうになり、仕返しにサウナで蒸し殺そうとする休暇で訪れた保養所でのエピソードも、原子爆弾を盗み出すために身分を奪われた軍人とボンドガールのドミノ(クローディーヌ・オージェ)との兄妹関係も、ご都合主義全開だし、ユルユルだし、なんだかなぁ。アカデミー視覚効果賞を受賞したクライマックスの水中バトルもわちゃわちゃしていて何が何だか。

とりあえず、【ルパン三世】の峰不二子の元ネタである悪のボンドガールのフォオナ(ルチアナ・パルッツィ)とジェームズ・ボンドの絡みは要チェック。
車の運転が荒い彼女に「(車に)乗るのがお嫌い?」と質問され「僕は(女を)乗せるのが趣味だ」と下ネタをかまし、「(正体を)知っていながら溺れた(セックスした)の?」と質問され「うぬぼれるな、祖国のためにしたことさ、勤労奉仕にすぎない」と見下し、挙げ句の果てには彼女を盾にして狙撃を回避し、死んだ彼女を椅子に座らせ「参った、彼女、死ぬほど飲んでね」と【コマンドー】の「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる。」の元ネタをかますジェームズ・ボンドは女の敵。

ちなみに、相棒のポーラ・キャプランを演じたマルティーヌ・ベズウィックは【007 ロシアより愛をこめて】でスケベなキャットファイトを披露した人です。