たけちゃん

007/サンダーボール作戦のたけちゃんのレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
3.7
ミンクだ。その気にさせるだろ?


テレンス・ヤング監督 1965年製作
主演ショーン・コネリー


シリーズ「月イチジェームズ・ボンド」
今回は第4作「サンダーボール作戦」です!

前回のレビューで「ドクター・ノオ」から始まる三部作を、ホップ、ステップ、ジャンプでシリーズスタイルが完成すると書いたんですが、では、この4作目は?


監督はガイ・ハミルトンから2作目「ロシアより愛をこめて」のテレンス・ヤングが再登板。
あれ?ガイ・ハミルトン、人気なかった?
僕、ガイ・ハミルトン監督のボンドが大好きなので、ちょっと残念だったなぁ。
だってさ、前作なんて海からの潜入で、頭にカモ🦆乗せてくるし、敵のオッドジョブもワケわからんちんで、楽しいでしょ?
今作はそういうのがないんだよねぇ。

一般にはシリアスボンドに戻ったと言われます。
確かにテレンス・ヤング監督の演出は手堅くて、スパイ映画らしいんだけど、楽しさは前作の方が上だよね。笑いどころがないんだわ( ¯−¯ )フッ

でも、この作品、実は大ヒットで、公開年では「サウンド・オブ・ミュージック」に継いで、なんと2位。コネリーボンド最大のヒット作です。



オープニングの女装は酷いよね(笑)
途中まではローズ・アルバさん。
途中からはスタントさん。
足が全然違うもんね(ˆωˆ )フフフ…
ツッコミどころですよ~。
ジェットパックは本当に飛ぶんですって!


タイトル・ロールは女性の水中シーン。
わぉ、水着着てないですね、みなさん(笑)
今作は007シリーズで初めての水中アクションが披露されますからね。
マリンアクションと言えば「サンダーボール作戦」よね。そして、それをオマージュしたのが、「私を愛したスパイ」( ˘ ˘ )ウンウン
ショーン・コネリーの胸毛もいっぱい見られます(笑)
珍しい水中アクションに挑戦したチャレンジングな精神は高く買います( ˘ ˘ )ウンウン

ただね。
水中アクションの残念なところは、スピード感。
どうしても鈍重になってしまうのが勿体ない。
その意味で、やはり「アクアマン」の水中アクションは画期的でしたよね。時代が違うけど……。

あと、致命的なのが、色分けされているとはいえ、ウェットスーツを着用しているため、誰が誰だか分からないこと。特に、クライマックスは大人数で入り乱れるため、何しているか把握しずらいよね。もったいないと思ったなぁ。


そして、今作のヴィラン。
今回の敵はおなじみスペクターのNO.2のラルゴ。
眼帯着用は悪役らしくて良いんだけど、やっぱり敵として弱いんだよね。
手下はもっと酷くて、弱すぎる‪٩(×_×)۶‬
悪役が光らない作品は、主役も輝けないので、それが今作の1番の残念ポイント。
イマイチ盛り上がらないと思われる原因です。
やっぱりガイ・ハミルトンの娯楽路線が良かったなぁ。

でも、シリアスボンドに戻ったと言いながら、若山弦蔵さんの吹き替えはシリアスと言うより、ちょいちょい面白くなってて、好きなんですが……。





【おまけ:今作のボンドガール】
メインのボンドガールは、ドミノ。
演じたのはクローディーヌ・オージェ、フランスの女優です。
今作は水着のシーンが多くて嬉しいなぁ。
初登場シーンは、「ドクター・ノオ」のハニー・ライダーを演じたウルスラ・アンドレス並に素晴らしい(ˆωˆ )フフフ…


スペクターのNO.12フィオナを演じたのはルチアナ・パルッツィ。こちらはイタリアの女優さん。テレンス・ヤングと以前組んだことがあり、後に日本で深作欣二監督作にも出ています。
それにしても、ボンドとのラブシーンは凄いと言うか、酷いよね(笑)。「このベッドは檻の感触よ~」って、どこのやっすいAVかって( ¯−¯ )フッ


助手のポーラ役のマルティーヌ・ベズウィックは、「ロシアより愛をこめて」にちょこっと出演して、今作にも登場。監督に気に入られたか?
もうちょっと活躍させて上げたかった……。


結局、個人的に1番好きだったのは、最初に出てくる病院のパトリシアかな?(ˆωˆ )フフフ…




ということで、娯楽のたけちゃんとしては、もっと娯楽色の強い方が好きかなぁ。
カムバック、ガイ・ハミルトン(笑)
でも、次作はなんちゃって日本全開の「007は二度死ぬ」です(笑)。めっちゃ楽しみ😊