ホイットモア大統領

007/サンダーボール作戦のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
4.2
追悼ショーン・コネリー①

S.コネリー版の中でも1,2を争うほど好きな作品。

危険が迫っていても、わざわざ戻って倒した敵に花を見舞ったり葡萄を食べたり、殺されそうになっても、30秒後には女医さんを口説いて半ば強引にイチャイチャ…

これだよこれ。
俺の憧れるボンド像はこの “余裕” あり気なんだよな。

敵の幹部女性と寝た後に銃で脅され、「ボンドと寝た者は悪役だろうと改心するらしいけど、私は違う!あなたのは子供騙しよ!」と豪語された時、「まあ、例外もある。」と淡々と返すボンドがたまらなく好き。

そして、その悪役は宿敵スペクター!

ブロフェルドってずっと「No.2」だと記憶してたけど、S.コネリー版では「No.1」だったんだね!
でも、原作小説、及び本作のリメイクである『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』では「No.2」らしいから、『ネバー〜』の印象が強いのかも。『サンダーボール作戦』が好き過ぎるゆえの混同かな笑

スペクターの会議シーンが財務報告から始まり、陰謀を事業と称してるのが犯罪組織らしくて素敵!もちろん、組織の金を横領した者にはビリビリのお仕置き付き!

本作は前半のかなりの時間を使って、スペクターの原爆奪取を丁寧に描いており、また、ボンドの諜報活動含め、割とシリアス・タッチなのが特徴的。

しかし、前述に代表されるセリフ回しに、ジェットパックや防弾+放水機能付きのボンド・カー、ガジェットなど、エンタメ要素もバランスよく盛り込まれている。

クライマックスではSEALS vs. スペクターの海中大戦争が展開されるけど、50年以上前の作品とは思えないほど見やすい!
水中銃付の潜水艇で襲いくるスペクターに対し、ボンドは水中銃付のジェット酸素ボンベで応戦!スーツが赤と黒の運動会方式で分かれてくれてるのもありがたい笑

ボンド・ガールのクローディーヌ・オージェさんも、Myランキング上位に来る美しさ。水着シーンが多いのも加点!この方も昨年亡くなられたみたいで残念です。