映画では復讐する事を良く見えても現実でしてはいけない理由がわかる
また、その上で法的欠陥から復讐をしようとする考えも妥当な考えなんだと思わされる作品
【概要】
対麻薬組織用に結成された覆面チームナスティボーイズの活躍を描く
ギャングの抗争が絶えないなかギャングが相次いで狙撃される事件が起こる
犯人をギャングに私怨のある人物とにらみギャングの被害にあった人たちをあたる
そのなかで息子をギャング絡みで亡くしたカルバーが犯人ではとにらみ逮捕するも裁判の結果保釈される
その後、麻薬の元締めであるデュマース
の倉庫にてマネキンのなかにコカインを隠していることを知るカルバーは
麻薬売人とデュマースや潜入していたエドアルド達を巻き込み
倉庫内で
1人正義の裁判を始める…
【感想】
ラストの倉庫でのカルバーによる独自の裁判が胸熱過ぎる!
もう、なんか泣けてきました 笑
ヤクの売人を一所懸命証拠など揃えて逮捕しても8ヶ月で釈放
そのような法整備のなかカルバーの主張するシンプルな正義が行われる
「子供達は殺される。殺すのは同じアメリカ人。麻薬密売人だ!今こそ全国の親たちが立ち上がるときだ!子供の敵を倒すのだ!」
「今日!ここで麻薬との戦いが始まる!たった今、この場所からだ!」
まずこのセリフから1作目のランボーに近いなにかを感じます
そこから息子の写真を手にしたカルバーが涙を滲ませながら展開させる裁判が
熱すぎる!😭
そんな、カルバーの感情がすべての裁判で
売人達を殺そうとするカルバーに対し
潜入捜査して巻き込まれたエドアルドが
「裁判する前から判決は出ていた!その調子じゃあんたの正義も怪しいもんだ!」
対してカルバーが「じゃあ、お前がこの売人達の弁護士になり無実を証明して見せろ!」
と神展開に
いやーひたすら胸に打ち込んでくるセリフ、展開に名画と肩を並べるものを感じました。
今作のカルバーに関しては結局息子の死は麻薬を使った自殺であると判明し
息子の気持ちを汲み取れなかった責任感からカルバーが自殺しようとする展開に流れていきます
最後は息子の名前を叫びながら自分に銃口を向けて自殺しようとするカルバー
このシーンが普通に泣けてきます
そして、そんな彼を止めるのが彼に親しい人を殺され復讐したいと思っていた潜入捜査官ダニー
と、なんともな展開で本作は幕を閉じます。
今作は良く法律の欠陥とそれゆえに起こる復讐の関係をうまく描けている作品でした。
やはり復讐するにも個人では知りえない事が多々ありそういったことを裁判を通す事で明らかにしながら裁くことができ
個人の復讐に走ってしまうと
実は警察はなにもしていないようでしっかり潜入捜査などで動いてて、潜入しているがために捜査の進行を公にできずなにもしてないように見えたり
とある事件に関与していると個人が調べ思っていても実は勘違いだったり
仕方ない理由があったり
と裁判で本当に事実がすべて明らかになるのであれば裁判で裁かれるべきだなと感じました。
復讐劇が好きな自分は
今まで映画だと誰が犯人か描かれわかりきっているがゆえに復讐に賛成し
法律は不完全であり適正な裁きを与えられず人々を苦しめ、ときには再犯を犯す手助けまでしているので復讐はその法律の不完全な箇所を補っていると考えていました
しかし、上記の裁判で全ての事実が明らかになるのであればそれにしたがうほうが冤罪もなくなりベターだなと…
まぁ、でも
実際の裁判で真実のみを言うことを宣言するが所詮人間
真実だけ述べている訳はなく
また、それぞれ事実確認しそれを元にやり取りするだけならいいんだけど
弁護側含め勝ち負けのシステムになっているがゆえに
裁かれるべき人間が裁かれない事実もあり
大きな欠陥もあるなと思いました
まぁそんな名画みたいな今作ですが
相変わらず復讐しようとしている者に「その人を殺しても愛する人は帰ってこない」という反吐がでるセリフが出てきたのにはうんざりかな…
愛している人が何をしても帰ってこない状態にされたからこそ復讐しようとしているのであって
誰も復讐を成し遂げることで死んだ人が甦る(愛する人が戻ってくる)とは思わんはと
こんなワケわからんセリフが復讐テーマの作品で平気でどれもこれも出してくるのがね…
バカなんかなと…
また、最後に本作の追加ありがとうございます