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ナショナル・シアター・ライブ「ジェーン・エア」のchaooonのレビュー・感想・評価

4.0
National Theatre Live in 2021シーズンの第3弾でこれがシーズン締めの作品✨✨

去年のat Homeの限定配信で、字幕なしで鑑賞済みではあったけど、セリフの細かいニュアンスとかはわからなかったので、ちゃんと観たくて劇場鑑賞✨
何より照明やセット、小物使いといった演出が所々斬新で好きだったので、スクリーンで堪能したかったのよね😋

骨組みそのままな白木のセットや梯子を駆使して、セット転換もなく、シンプルな作り🪜
ジェーンの衣装も無闇にせず、舞台上で着替えも見せ、意味を持たせてるのも面白い✨
冒頭のジェーンの誕生で抱いていた赤ちゃん(おくるみ)がさっと衣装にチェンジするのが凄い好き✨
舞台下へ行く階段で人の死、別れを見せるのも独特🤔

キャストも少人数で、ジェーン以外は2役、3役と複数こなしてる上、子供や老人と世代も幅広く、女性が男性を演じたり、犬まで演じたり🐕ww
あの犬がアクセントというか、終始重い雰囲気なのを和らげてくれてたな🤣
他に男性キャストがいる中、女性が牧師を演じることに意味付けを感じた🤔

バンドが舞台の中央で見える形で演奏して、キャストの一員って感じもいい✨

ミア・ワシコウスカ主演の映画版はジェーンの苦悩を描きつつロチェスターとの恋愛色がやや強かったので(私がやましい心で見過ぎただけかも🤣)こちらの方がより女性の自由や自立の部分にスポットが当たって、刺さる部分も多かった。

ジェーンを苦しめる世の理不尽さや、試練とも言える現実が彼女を苦しめるたびに、涙を流す姿はホント熱演だし、彼女の苦悩の人生の重みや、それに対してジェーンが屈せずに立ち向かった姿にこちらも胸が熱くなる❤️‍🔥
魂を傾けた演技!
だがしかし…あまりにずっと泣いていて、もうずっと泣き顔なので、正直言うとちょっと胃もたれ気味😂

原作は当時人気を博したシャーロット・ブロンテの小説であるが、ブロンテ自身の自伝的内容を含んだ作品ということをパンフで知る📕‼️
家庭教師の経験や、ある男性への報われない恋心、実際のブロンテの過去の経験や叶わなかった願望の投影があり、作品の中で成就させている。
そんなところは『ストーリー・オブ・マイライフ』を彷彿とさせる。

冒頭のシーンに発されたジェーンの誕生を告げるセリフが、終幕にも同じセリフで締め括られる。
そこに込められた想いが、冒頭と終幕では違って響いたように感じた。
現代もまだまだ女性にとって生きづらい部分は残っているけど、1世代、その次の世代と、女性たちがジェーンのように真っ直ぐに生きていくことを繰り返していくことで、少しづつ変えていったり希望を託していくものなのかな…🥺



NTLive今年の新作群は結局タイミング逃してこれしか観れなくて残念💦
シネリーブル池袋の夏と冬のアンコール祭りに賭けていたんだけど、ラインナップになくてがっくり😂
縁がない作品ってあるんだな…。
冬のアンコールは全部観たことある作品だったので、なんだかんだこの2年で結構観たなという達成感となんとなく寂しさが🥺
フランケンシュタインのカンバーバッチ博士Ver.観に行こうかな😋
来シーズン1本目はジェシー・バックリーのロミオとジュリエットだから期待大だわ😍
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