スラバヤ

ジャッカーのスラバヤのレビュー・感想・評価

ジャッカー(1988年製作の映画)
5.0
風車、工場の回転機械と生々しい物質の存在感。暗闇の中稼働音のみが響き、ロイ•シャイダーの耳はそれすら通さなくなる。アダム•ボールドウィンの動物を轢き殺す感触についての話や、車に当たって死ぬ虫の話、警察の車を爆破し、その前に立つ姿は後半の闇そのものとなった姿を予見させる。ボールドウィンが眠ったシャイダーを撃ち殺そうとする冷め切った目つき、頭の足りない、というより精神病質者のような激昂と冷静さの行き来。シャイダーは最早初めから疲れ切っており、ハーレイ•クロスの介入など破滅を少し後押ししただけに過ぎない。
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