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くじらびとのOSHOのレビュー・感想・評価

くじらびと(2021年製作の映画)
4.5
超骨太のドキュメンタリー映画。

インドネシアの海岸、1500人ほどの集落。植物が育たない土地。食料は鯨、鮫、マンタ、それと鯨の肉と物々交換で得たトウモロコシなど。

舟も銛も自分たちで作る。
船大工にもなれば、鍛冶屋にもなる。
自分たちで作った舟で漁に出る。
青い海、そして、小舟での銛の漁は、美しくもあり、緊迫のシーンの連続でもある。

特に鯨の漁は、鯨と小舟との戦いでもあるし、鯨の血で海が真っ赤に染まるし、なんとも言えない迫力になる。
そして、鯨を仕留めたあと、男たちは自然と笑顔になる。このアンバランスさも凄い。

漁は命がけ。
実際、このドキュメンタリーの撮影中も漁で一人の若者が死んでいる。

捕鯨となると、一部の日本人はいろいろ言い出すけど、薄っぺらい愛国心、そして、捕鯨マネーに利用されているだけなので、
命がけの彼らとは比較にならない。

ドキュメンタリーとは言え、映画なので、カメラワークも大事だけど、この映画はカメラワークも良い。(ドローンの多用は気になったけど)

骨太で迫力の映像のドキュメンタリー映画を観たい人にはオススメです。
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