劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してるのげんぐのネタバレレビュー・内容・結末

前編と同じくこのタイミングで劇場化した意義をあまり感じられない作品だった。

結論から言うと追加されたプリンチュペンギンやクローズアップされた桃果で物語が大きく変わることなく、結末もTV版とほぼ一緒。最後に少し新規カットはあるものの、本編の大部分はTV版の再構成ダイジェストでストリーラインを追っかけるのに終始し、幾原監督独特の余白の面白さが消えてしまっている。
また、後半はTV版もそうなのだが、キャラクターの過去を暴く事でストーリーを進める展開なので、キャラクター毎に順次クローズアップしていく劇場版の構成には少し単調さを感じた。

既にTV版でお話自体は面白さが保証されているので、今まで観る機会が無かった人には丁度良いのかもしれないが、劇場版の為に、改めてTV版を観返しているとかなりダルさを感じる事になると思う。