にゃんちー

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してるのにゃんちーのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

テンポよく見られるけど、だいぶ圧縮された感じはある。それでも終盤、テレビ版の補完部分は泣いてしまった。海辺のシーン良かった。
某地下鉄事件とか宮沢賢治とか旧約聖書とか元ネタ分かったほうが面白く見られると思うけど、正直なところ実はそんなに難しいことは言っていないのかもしれないとも思う。愛とは何かって話だろうし、自己犠牲に見えるかもしれないけど、愛ゆえに何ものにも変え難く自分より優先してしまうことはあるわけで。
他者と手を取り合うこと、分かち合うことが生きること(生存戦略)なんじゃないのかなって思った。何者にもなれるって地位や名誉の話では無く、誰かと手を取り合えれば叶うことなのかなと。他人を通して自分の輪郭を掴んでいくんだろうから、独りぼっちでは自分で自分すら分からないのかもしれなくて、それこそ「何者にもなれないお前たち」なわけで。手を取り合うこと、愛する勇気はあるのかい?と問われているような気がした。運命を乗換えるのも、つまりは選択を変えるってことだろう。選択し直せば運命のレールは切り替わる。いつでもやり直せるんじゃないのかな。
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