モフモフモサモサ

流浪の月のモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.9
切ない。

事件後、大人になってから再会する二人の先々は、どう転んでも不幸しか感じられなくて、上映時間150分は、ある意味緊張感がずっと続きました。

ミステリー(というか彼の隠された事実)の要素があるのですね。伏線ありましたがそこに重きを置いていない?

広瀬すずさん、松坂桃李さんの熱演がすんごい。そして横浜流星さん、一皮むけた感じかと。広瀬すずさんのもっとキラキラした役もみたいです。テレビのAGCの彼女のCMを見てちょっとホッとするのでした。ナニソレー。

事象(表面)だけを見れば、女児誘拐事件。でも事実を知れば、その時確実に彼は彼女を彼女は彼を救っていて、たまたま二人は公園にいてたまたま雨が降って、たまたま傘を差し出して。ラスト「また二人でどこかに流されればいい」と彼女が言って二人が手を繋ぐのを見て思うのは、たまたまは必然。

物語の本意ではないけれどケチャップを拭った後の互いのテレの表情がキスよりもちょっぴりロマンチックなり。

ボワンとした終わり方ですが、どうか、二人をそっとしておいてあげてと思うのです。