李相日監督作品の中でも、ベストくらいに良かった。特に「雨と傘」と「橋を渡る」演出、素晴らしくないですか。雨から濡れないようにする傘、もちろん「雨」とは、この世界で感じる生きづらさのメタファー。そして、あちら側とこちら側を繋ぐ橋。
李監督の演出に「パラサイト」の撮影監督を務めた、ホン・ギョンピョのカメラワークとアングルが混ざり合って、22年を代表する日本映画になってたのではないでしょうか。
松坂桃李と広瀬すずはもちろん、
横浜流星（この人の演技初めてみた、上手だったなあ）と白鳥玉季の演技の説得力がとても良かった。
ただ、ラストのオチに関しては、1ミリも納得出来ず、「小児性愛障害」ちゃんと向き合って欲しかった。（原作に起因する問題かとは思いますが）
