ジュニ

流浪の月のジュニのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

気になっていたので観ました!

観劇直後は余韻で鬱々しちゃったけど雰囲気もお話もめちゃくちゃ好きな映画だった!!;

1番好きなのは更紗にとって文がいかに温かい存在かひしひし伝わってきてこちらまで癒されたこと。2人が言葉を交わさず感情を共有するときの描写も良かったです、同じ食べ物を共有する、スワンボートを一緒に漕ぐなど日常的かつ共感しやすい場面でこちらも胸がジーンとしました。

出てくる人達みんな欠けている部分があって人を傷つける言動をしているけど当然の帰結だなと 更紗も文も、他人に事実を言えないからこそ勘違いされて、真実と周りの目とのギャップが生まれて取り返しがつかなくっているという 特に同じシーンを違う視点から何度も描いて、映画を見ている私達は実際起こったことや登場人物の心情を詳細まで教えて貰えている。だけど他の登場人物は教えて貰っていないから“分からない”、勘違いや思い込みで更紗や文を傷つけてしまうのも仕方のないことだと感じてしんどかった。更紗が言っていた「結局人は見たいようにしか見てくれない」というのもギャップを生む要因の一つだなって思いました。
散りばめられた掛け合いの中のセリフと物語の大きな流れとの統一性を感じてずっとお話にのめりこめたし何度も登場人物に感情移入できました。やっぱり大好きな映画です;_;
ジュニ

ジュニ