さらへび

流浪の月のさらへびのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.1
「ロリコンじゃなくても、生きてることは辛いことだらけだよ」

誘拐事件の被害者と加害者
事件とその後の人生
ずっと着いて回る過去、拭えない記憶
きっとこれは、ラブストーリーではない愛の話

映像の撮り方が良い意味で不穏で、
原作未読ならもっと楽しめたかもしれないと思ってしまった。

人は見たいようにしか見ようとしない。
あの事件の瞬間だけが2人を救っていたかのように見えるほど、自由な世界。そして突きつけられる現実。

傷つけられて、また、傷つけてしまって。

事件の真相は当事者にしかわからない。
それが良いか悪いかは他人が判断できることではない。

「更紗と文が幸せに生きれますように」
と、原作者のコメントが素敵だと思った。
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