小林

流浪の月の小林のネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

とにかく役者さんが凄い。怒りの監督だからキャストと雰囲気は似てたけど、パワーアップしてる。幸色のワンルームって漫画に似てるかな?って最初思ったけどもっと深かった。文の病気が最後まで解明されなかったから調べたけど、調べて登場人物の言葉の意味の深さが増した。お母さんの木の話とか、身体に重ねたんだなと思ったし、子どもになら受け入れてもらえるかもしれないって理由とか、詩集の内容とか、めっちゃ丁寧に表現されてるのが分かる。未公開シーンも見たけど、これ本当は4時間あるのをキュってまとめたんだって。状況説明とか、方向性が少し逸れてしまう描写を全カットしたからこそ、めっちゃ濃い映画になるんだな〜あとね、多分小説は亮の繊細さがもっと描かれてるんだろうな。実際胸糞悪い事しかしてないけど、横浜流星のあの捨てられた犬顔だからあのクソ野郎の中に繊細さを見出せたんだなと思う。すごい。まじで。まぁコレは監督が言ってたんだけど。見えてるものが全てじゃないって分かってるから、見たいものしか見ない人たちに腹が立った。見たいものしか見ない人にどういう教育をすればいいんだろう。出来上がった価値観を壊すにはどうしたらいいんだろう。まぁでもそんな人は養分になるので私は知りません。
小林

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