ウルフギャング　アメリカン・スターシェフのyuumのレビュー・感想・評価

艶々したスモークサーモンの上に黒キャビアが点々と置かれたピザのお店からいつステーキハウスに看板を変えるんだろう？と途中まで真剣にワクワクしながら観ていたけど、こちらのウルフギャングは80〜90年台に一世を風靡した『スパーゴ』というお店の方なのね…！当時アメリカ留学していた父によるとスパーゴを知らない人間はモグリだそうで。米国の資本主義社会に愛された才あるオーストリア人シェフのウルフギャング、元々は愛情深い気質なのに義父との関係がトラウマで一回目の子育てはネグレクトしてしまったのを後悔していて、改めて幼少期の体験って一生ものだよねと考えさせられつつその後の自己実現を叶えた再生も見せてくれる前向きなアメリカン・ドリーム物語でした。