まえじま

ARGYLLE/アーガイルのまえじまのネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2024年19本目。

とにかく007を撮りたい男、マシュー・ヴォーン。

スパイ小説作家が書いたことが実際に起きてしまうコメディスパイアクション映画。まさしくマシュー・ヴォーンにしか撮れなかったトンデモ映画で途中からコントを観てるかのようなアクションシークエンス、そして大どんでん返しの連続で、一本の映画としては良作とは言えないけどめちゃくちゃ楽しかったです。

CGが雑いと言われてるけどマシュー・ヴォーンはずっとそうなのよ。映像美で売ってないのよ。とにかくアクションの見せ方のハチャメチャ度だけ考えつくけどそれに技術や予算が追いついてないのよ。だからあのチープさが彼の魅力だと思うことにしてる。

007を監督したい気持ちは十分伝わってくるが彼があのド王道でファンも多い古いしきたりも多そうなシリーズに手を出すと長年のファンにボロクソに言われるか大好きな作家性が静まりそうでそれはそれで勿体無い気がする。

とにかく豪華キャスト。
本の中の世界も現実世界も。
だからこそ全員に見せ場を作りきれなかったのは悔やまれるけど2024年にサム・ロックウェルのキレキレアクションをIMAXスクリーンで見れたことに何故か感動してしまった。やっぱりおじさんが元気いっぱいに躍動してるの見ると元気出るんだよ。

ヘンリー・カヴィル大好き人間としては見せ場が少ないぞと思ったが、最後の展開的に次の作品ではルイス・パートリッジの少年版、そしてヘンリーの大人版アーガイルのキレキレアクションが見れるのかな。今作はコケたらしいけど頼んだApple…

Filmarksのネタバレあり評論を見て、ポスクレの「キングスマン」酒場はただの小ネタではなく、実際にアーガイルという人がいて、20年前にキングスマンに入隊して、最後で質問したヘンリー・カヴィルは実際のエージェントなのだとしたらコレはとても面白いし、スーツを来たヘンリーがこの先観れるのだとしたら生きる活力が湧いてくる。

その他にも「キック・アス」のリブート版、チャゼル脚本のミュージカル映画、ファースト・エージェントの続編と仕事が多すぎるマシュー・ヴォーンだがとりあえず「キングスマン3」を早く見させてくれ…
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