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ARGYLLE/アーガイルのThortaのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.0
『キングスマン』のマシュー・ボーン監督最新作!大人気小説『ARGYLLE』の作者エリーは列車で小説に出てくるスパイ組織に命を狙われるが、そこに現れたのは…

 いつ見ても楽しいスパイコメディアクションを提供してくれるマシュー・ボーンの信頼と実績はコロナ禍でグリーンバック撮影になっても健在!
 ストーリーもグリーンバックと小規模セットで何か面白いスパイ・アクション作れないですかね、という企画から始まった感じなのにも関わらず、グリーンバックのみのアクション映画をどう面白く撮るかという挑戦にほぼ100点を叩き出してる。コミック・アニメ的な演出をアクション映画に落とし込んできたマシュー・ボーンのある意味集大成的な作品。

 ストーリー中盤の展開には「やられた!」と声を上げかけ、脚本が『ワンダーウーマン』のジェイソン・フックスともあって終盤にかけて尻上がりに面白くなっている。
 少し中だるみがあったり、置いていかれるシーンもあるが、アクションシーンになればディスコミュージックが流れ、マシュー・ボーンのテンション上げ上げなアクションを見せてくれる。この安心感が映画を最後まで引っ張ってくれる。
 俳優陣もマシュー・ボーン作品ともあり豪華な顔ぶれが揃うがサム・ロックウェルがMVPを掻っ攫ってた。今ではあまり見かけなくなったキャラクター像で古き良きスパイ・アクションスターの系譜を見事に継いでいた。

 何を楽しみに見に行くかで評価が分かれそうですが、この映画を観に行くスタンスは『キングスマン』みたいな大作ではなく、ドリームワークスのアニメを観に行く気分で行きましょう。
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