脳内金魚

ARGYLLE/アーガイルの脳内金魚のネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『キングスマン』シリーズは未見。

からくりが分かってしまえば、案外使い古された話の構造なのだが、「人気スパイ小説家の書いた作品が現実に即している」と言う出発点の設定がとても活きていた。玄人や通を唸らせようと、変に奇を衒うとか、元ネタ分からないと意味が分からない小ネタ満載でもなく、本当に「ザ・エンタメ」と言う純粋に観客を楽しませようとする、すごーく良心的な映画に感じた。この作品のような正に「大衆娯楽」な映画、わたしは好き。

どことなーく、アクションシーンは既視感あるなぁとか、昨今のインド映画っぽいノリだなぁとか思いながら見ていたが、別にそれがマイナス要素ではなく、それも踏まえて十分楽しめた。オマージュの元ネタが分かる人は、そこも含めて楽しめる作品なのでは。

ただ、主演のブライス・ダラス・ハワードが、ちょっとびっくりするくらい太ってたので、実は凄腕エージェントと明かされてからの設定がその体型で動ける?大丈夫?と心配になってしまった。
あと、妄想(空想よりは妄想に近いと思うww)上の人物の役なのに、このためにヘンリー・カヴィル角刈りにしたんだwwwと思うと、俳優も大変だなぁと思ったし、その役者根性に天晴れ。

そういえば、映画とは無関係だけれど、わたしの知ってるのは「マシュー・ボーン」(アダム・クーパー(映画版『リトル・ダンサー』で大人のビリーを演じたバレエダンサー)の白鳥の湖が有名かな)なので、最初は映画監督もしてるの!?と思ったけど、こちらはマシュー・「ヴォーン」なのね。
脳内金魚

脳内金魚