熊犬

ARGYLLE/アーガイルの熊犬のレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.0
【ポップ方向に振り切った、マシュー・ヴォーン劇場】

原題:Argylle

世界的大ヒットスパイ小説シリーズ『アーガイル』の作者、エリー・コンウェイ。シリーズの五作目を描き終えた彼女だが、結末に納得が行かずに、物語の先を書き悩んでいた。
そんな最中、彼女は突然ある組織に襲われ、自分をスパイと名乗るエイダンという男に救われる。
エイダンから彼女が告げられたのは、彼女の小説は予言書さながら、実在する組織やスパイ、そして実際に起きた出来事を的確に当てており、予言書である彼女が狙われている、という事であった…
…な映画。

-----
キック・アスから十数年、キングスマンからももう8年。相変わらず"魅せる"アクションにおいては右に出るものがいない!

キック・アスの頃はヒットガールの可愛さと、反面残酷さの対比で。キングスマンはブラックな笑いとポップかつ骨太な超絶アクション。そして今作…ここにきてポップに振り切ったな!今までと比較して残酷さが一気に減り、完全なるポップな演出とアクションにより構成される、正にポップコーンムービーの境地。キングスマンを求めて行くとアクションの骨太具合が少し物足りない気もするものの、魅せるアクションはやっぱり凄いし、やり過ぎなくらいの派手さはいくらでも観ていられる。凄いですね。

マシュー・ヴォーン監督の映画ってアクションはもちろんなんですが、ストーリーも捻りがあったりでしっかり面白いんですよね。今回の作品も例に漏れずで、ストーリーが面白い。荒唐無稽なストーリーかと思いきや、考えられた設定に二転三転するプロット。謎が謎を呼び、意外性からの嘘の連続みたいな。三部作になる様ですし、あれとこれが繋がるのか!?なラストも含めて次回作も楽しみです!

■本日のビール『Shimanami Cat Grape Ice Cream』
醸造所:Shimanami Brewery (日本 / 広島)
ビールでは無いのですが、ビール文化に乗って近年流行っているハードセルツァーと言われるタイプのお酒。これに葡萄果汁とアイスクリームを加えたお酒。最近大注目の醸造所なんですよね。ポップな薄いパープルの色合いのお酒は、他のハードセルツァーからは想像もつかないようなクリーミーな味わいで、ポップコーンムービーのお供に!
熊犬

熊犬