らっとちゃん

ARGYLLE/アーガイルのらっとちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

プロットで考えると面白いんだけど、いざ映像で見るとうーんという感じ。いかんせん後半に行くほど楽しめなかったから全体的な印象がイマイチになっちゃった。

話の流れとして、
①現実的じゃないけどド派手でユニークな小説の中のアクション
②そこまで派手さも突飛さもないけど人間のフィジカルの凄さがかっこいい現実のアクション
③小説に現実が追い付いた、トンデモかつ本物のアクション
というステップアップが組まれていると思うけど、③の時にさすがに現実性が伴ってなさすぎて……一番盛り上がるべきところで気持ちが下がっちゃった。

①の絶妙に小説のフィクションっぽい展開も、あえて人物が画面から浮いてるような違和感も良かったし、
②の時のアーガイルとエイダンが重なって見える(入れ替わる)見せ方だったり、コテコテのスパイ抗争のど真ん中が冴えないおじさんとおばさんという絵面も面白かった。
面白かった、んだけど③で「あれ?こんなもん?」って思ってしまった。トンデモなアクションはしてるけど、本物っぽく見えない。現実だって説得力がなくて、しかもとろとろしてるように見える。

アーガイルと相棒の正体とか、あの心臓を通り抜けて撃つやつとか、話の組み立てがすごくスマートだし、猫ちゃん含めてみんな無事だし、音楽は耳馴染みよくゴキゲンで、観た後のすっきりさは凄くある。