アベラヒデノブ0阿部羅秀伸

ミラベルと魔法だらけの家のアベラヒデノブ0阿部羅秀伸のネタバレレビュー・内容・結末

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

外れがないなぁ。
ミラベルが可哀想すぎて、途中までフラストレーション溜まりまくったけど。
ディズニー作品はこのフラストレーションをマストで入れてる気がする。
解き放たれた時に涙が出る。
僕たちも日常で、こんなに美しく楽しくミュージカルみたいに、自分の苦しい想いと向き合えたら、どんなに良いだろう、と思った。
家族の中でひとりだけ「ギフト」をもらえなかったミラベル。
家族を愛して家族のために頑張っても、どうしても出来損ないで、邪魔者扱い。
羨ましくてしょうがなかった他の家族も、実はみんな「不安」「不満」を隠し持っていた。
「不」をかき集めて、家族と向き合い続け、認められるために奔走するミラベル。
だけど、一向に認めてもらえず。
流石に悲しすぎたけど、彼女こそが、救世主だった。
家族の絆を思い出させるために、彼女は犠牲者として、選ばれたのだろう。
最近のディズニーは、現代社会に蔓延る負の感情を、かき集めて魔法をかけてくれてて、大好き。
昔からそうだろうけど、本当に容赦ない。
個々の価値が数字で簡単に図られてしまう時代に、他人評価から解き放たれて、自分のアイデンティティーをもがき見つける物語。
実写じゃここまで耐えられない。
好きでした。