おなべ

ミラベルと魔法だらけの家のおなべのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
3.7
◉原題『エンカント』
 意味=スペイン語で「魔法・魔力」

◉大切なのは奇跡でも魔法でもなく──。

◉魔法に包まれた不思議な家“カシータ”。代々様々な魔法(奇跡の才能)を授かるマドリガル家の中で、三女のミラベルだけは何の才能も与えられず、表では気丈に振る舞うものの、心の隅では悩みを抱えていた…。

◉ディズニー・アニメーションの記念すべき長編60作品目となる本作。配信で鑑賞。もっぱら劇場派の自分でも、最近の劇場公開→ (同時公開含む)配信の早さに心が揺れ動いてる。

◉さすが“時代の写鏡”と言うべきか、映像の面白さもテーマ性も分かりやすさも申し分なし。万国共通の「家族愛」や「生き方」「個性」といった人類普遍的なテーマで、ポリコレ・コンプラまわりの配慮も隅々まで行き渡っている。絶賛公開中の映画『マイエレメント』も、差し当たり「カラー」=「個性」「人種」あたりか。

◉ただ、前衛的で尖ったチャレンジング作品が好きな自分にとっては、突き抜ける評価には至らず。











【以下ネタバレ含む】













◉本当は魔法なんか無くても家族さえいれば、愛してさえいれば、そばに居てくれるだけでいいのに。最後にカシータの復活だけなら納得するけど、才能が復活してしまったら意味がないような…。「奇跡の力ではなく、ありのままのあなたが宝物」というメッセージが、霞むような気がして。「もう肩の荷をおろしていいんだよ」と言っていた街の人たちの気持ちはどうなるのん⁉︎
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