平和を祈るヒツジくん

ミラベルと魔法だらけの家の平和を祈るヒツジくんのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
4.8
ミラベルと魔法だらけの家

世界観は南米っぽいと思ったらコロンビア。

ミラベルの一家が魔法を授かった逸話は、ユダヤ教のプリムを思い出す。

魔法一家のなかで唯一魔法を持っていないミラベル。家族の中でハブられているような感覚は哀しい。よくこの中で嫉妬とか起きなかったな。この時点でミラベルは偉い。

家族の奇跡にほころびが出ていることを知ったミラベルは、奇跡を元に戻そうと決意する。『ヘラクレス』のケルベロス好きだからちょっと出てきたのが嬉しい。

最悪な形で、ブルーノの塔の秘密が暴露されてしまった。ミラベルは最悪な夜で、ブルーノを目撃。ブルーノはミラベルの叔父。なんか『サマーウォーズ』の侘助おじさんを思い出す。

家から出ていきたいが、家族を愛しているから家の裏でこっそり暮らすブルーノ。
「家族の中の変わり者って嫌われちゃうんだよね」。ミラベルが魔法を持てなかったことには大きな意味がある。

ブルーノの予言によれば「仲の悪い姉のイザベルとハグをすれば家は直せる」と出た。イザベルを説得するミラべル。

完璧主義のおばあちゃんはミラベルを許さない。
ミラベルはおばあちゃんへ「奇跡が消えかけてるのはおばあちゃんのせいだよ!」と反抗。

その瞬間に家が崩壊していく。

おばあちゃんの過去を知ったミラベル。おばあちゃんの旦那さん・ペドロの死、家の喪失、そこから二度と家を失わないよう、完璧を求めるようになった。家族の尊さを見失っていたおばあちゃん。

「完璧じゃないけど、新しい家」

ミラベルに魔法は使えないのには、大きな意味があり、全てに意味がある。

Twitter見てるとブルーノおじさん人気やなあ。トレンド入りしてて笑う。ヴィランじゃなくて家族大好きおじさんだったな。ヴィランがいないディズニー映画すき。

音楽はカポエイラ。
カポエイラには「ホーダ(輪)」という思想がある。世界は輪でつながっている。
家族っていいものですね。ハレルヤ!主を褒め称えよ!