Yuri

ミラベルと魔法だらけの家のYuriのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
5.0
字幕吹替鑑賞です。米アカデミー賞獲るだけのことある!ダークホースで見逃してました(><)自分と家族を信じる強さと家族を許す優しさでいっぱいの作品でした。家族の中だからこそ感じてしまう孤独や逆に一緒にいてくてるだけで励みになる力、自分と同じ苦しみを家族には感じさせたくないという親心、それぞれの苦しみや葛藤が見えて、ここまで泣きにシフトしているディズニーアニメは珍しいなと感じました。楽曲のレベルのそれぞれ相当高くて、何人もの掛け合いでの楽曲も完璧に決まっていて、本当に目の前でミュージカルを観ているようでした。楽しくてリズム刻んじゃう♪でも、大事な台詞ばかりなのに歌のテンポが速すぎて聞き逃すっていう(^^:) 特にミラベル三姉妹の歌のレベル(吹替鑑賞)と映像の美しさが圧倒的でした。確かに、見えざる者、持たざる者からしか見えない景色、世界、未来はあります。だからといって、持たなくて良かったか?と問われるとそのヴィジョンは持っていたいけれど、持てない苦しみは必ずあるから、私は持てるなら持ちたい。でも、ミラベルは魔法を持たない彼女にしか出来ないことで家族を救えた。ミラベルの望みは家族の役に立ちたい、自分にしか出来ないことが欲しいだったからハッピーエンドなのだと思います。私は持たざる苦しみをこれでもかというくらい経験しているから、決してそれでハッピーエンドとは思えないけれど・・・悲しいけどファンタジーと現実の違いなのかな?ミラベルには温かい家族がいた。その手に入りそうで入らない決定的な違い・・・。考えさせられました。なぜ、ディズニーがこの時代に、ミラベルという褐色で眼鏡の主人公(年齢不詳)でこのテーマにしたのかがとてもよく伝わってきて、素敵でした。
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