おしりハートのねこ

ミラベルと魔法だらけの家のおしりハートのねこのネタバレレビュー・内容・結末

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

みんながそれぞれ素敵な魔法の力を持っている家族。ただし、自分以外。
これは、めっちゃキツい設定………。
でも正直、これまでのディズニー作品より共感できる。生まれつき美しい容姿で生まれて特別な魔法の力を持っているお姫様たちなんて私とはかけ離れた存在。私は美しくないし、周りのみんなと違って何も特別じゃないし、秀でてない。日々劣等感を感じながら苦しみながら生きている。
そんな自分をついミラベルに重ねてしまった。

よく言われる、「みんなから羨望されるような美しさや能力を持った人たちにも悩みがあるんだよ」みたいな話もあったけど、正直どうでもいい…。悩んでるのは凡人だって一緒だし、それなら能力や美しさ故に悩んでる方が100倍マシじゃん。どうしてもその思考から私は抜け出せないよ。
私がミラベルなら、あんなふうにひたむきには生きられない。家族の中で悪意なく差別されて…私ならひねくれて人の不幸を心から願って生きるヴィランになってたと思う。事実、私はあの家族がギフトを失ったとき心から安心したし満足した。
ギフトが、特別な能力がなくても、あなたも私も特別な奇跡の存在だよと歌わせていたのに、最後は結局魔法が戻るの???
なんだかすごくガッカリした。