RAMPO

デモニックのRAMPOのレビュー・感想・評価

デモニック(2021年製作の映画)
3.4
視聴数はさほど多くなく、評価するレビューも賛否分かれてるよう(否の方が多い印象)ですが、個人的には悪くなかったです。

例によって事前情報は一切入れないように観るので、昏睡状態の主人公の母親が収容されてる施設の実態とそこで行われる実験内容、また話の展開で明らかになる事実は中々に面白い斬新さも感じました。
映像も敢えてチープさを残した3Dがかえって本作の中ではリアリティを感じさせるものとして効果的に使われてます。

ま、題名から悪魔系ってのは嫌でも想像はつくので、あとはその辺、どんな造形で描いてくれるのか期待してましたが、これまた以前観賞済みの「シックハウス」(これ好きなんですよ。)に出てくる魔物に似て、ビジュアルはより怪物っぽく、人語を話す分、やや知性ある感じで、これまた悪くない。

残念なのは、せっかくバチカン悪魔祓いを近代化、軍隊化してるにも関わらず、まともな対決・戦闘(?)シーンが端折られてるところですかね。
槍の穂先一本がそこまで絶対的な武器になるなら、もう少し何とかなりそうなもんですが。概して役立たず。

あと、その悪魔が何故主人公に固執したのか、何か意味ありそうだけど一見しただけではよく分からなかったのと、ラストシーンで主人公が乗ってきた黒いオフロード車にも意味ありそうで、よく分からなかった辺りが判ると、もう少し納得感高かったかも。深い意味なんて無いのかもしれませんが。

こういうのがあるからアルバトロス配給、侮れません。
RAMPO

RAMPO