ボナペティ男

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―のボナペティ男のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 曹操軍80万vs連合軍5万。

 戦う前の下拵えはすごく楽しい。備あれば嬉しいな。
 不足した弓矢を集めるために案山子まみれの船で曹操軍から頂戴する有名なアレ。濃霧の中漕ぎ出した船で悠々とした孔明と案山子に話しかける魯粛。魯粛のコメディ・リリーフさは変わらず。
 それと同時に周瑜の策略が動き、蔡瑁と張允の馘首も済ます。二つが合わさって行われると説得力がありますね。

 後半40分、待ちに待った開戦。
 風が止み、孔明が扇を一振りすると南東の風が吹き荒ぶ。わかっちゃあいるのに、格好よすぎ。
 黄蓋がまさに火蓋を切っていく火計の迫力。本来は偽計で曹操側に寝返ったフリだったかしら? 雑兵が捨て身で火をつけていく様は壮観。蜀の奇襲部隊も格好いい。本陣急襲の盾兵たちの人間梯子素敵すぎる。
 甘興の大門攻め落としはドラマチック。突破口を作る大役に、雑兵ですら見せ場がある。投石機を喰らい、弓矢を喰らいながらも馬防柵を破壊し、爆弾投げ込む姿はまさにドラマチック。
 趙雲は見せ場しかない。燃え盛る鞭超イケてる。槍高飛びは待ってたとしか言えない。めちゃ戦う。
 曹操を追い詰め、燃え盛る炎の中から現れた盾装甲の行軍はちょっと笑っちゃう。
 孫尚香の潜入地での交友は別にいらんかった気がする。いくらなんでも乱戦の中で、敵軍の一人の身を案じるとかは無性に馬鹿らしい。
 周瑜と曹操のメキシカン・スタンドオフから、孫権の一矢が曹操の頭上を掠める。
 曹操の髪の毛ぶわぁあなりながら「あああ!!」と叫ぶのは吹き出す程に滑稽でよかった。

 赤壁の戦いを終えて孔明と周瑜が再会。語らい合うも顔が近すぎる。勝又というお笑いコンビ(解散してしまったけれど)の漫才を思い出しました。

 あんまり史実とかわからんけれど、じっくりと見られて楽しかった。ド派手なアクションは真・三國無双の実写化の公開を待ちます。
ボナペティ男

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