KH

バトル・ロワイアル 特別篇のKHのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarkを始めた当初から100本目は自分が映画を見始めるようになったきっかけである一番好きな作品を再度見直して登録しようと思っていたのでべた褒めのレビューになります。

公開当時はまだ小学生だったので、劇場には見に行けなかったがクラス内でもR-15指定や過激描写等で話題になっていて自分も興味を持っていた。
そして月日は流れ中学生になったぐらいに音楽に興味を持ち始めてレンタルショップに行き始めた。ビデオ(当時はまだVHSだった)の方もちらっと見ようかなと回っているうちにこの惹かれるジャケが見えるように置かれていたのと小学生の頃見たいと思っていたなと記憶がよみがえり親に借りてもらった。

そしてその日の夜、まだ当時怖かったので親と一緒に見て、グロテスクな表現よりも絶望の中にかすかに存在する希望の儚さや、友情、群像劇に子供ながらに感銘を受け、映画鑑賞が趣味になっていきました。

その後映画を見始め色んな素晴らしい作品に出あってきました。人生の考えを変えさせてくれたガタカをはじめとして、タクシードライバー、クレイマークレイマー、ライフイズビューティフル、レオン、etcとあげればキリがないほど個人的に感銘を受けた作品に出あいましたが未だに思い出補正も多少ありますが自分の中の不動の一番に君臨し続ける作品です。

映画の内容としては当時言われていた過激描写やグロテスクさはあまりなくそれよりも友情、絶望の中にある希望、絶望の美しさ、の方が際立っていると思っています。
(まぁ今となってはギニーピックやらオールナイトロングやら見てしまったので耐性が付いてしまっただけかもしれませんが。。。)

特に川田と七原と中川が船で脱出する場面から渋谷の街に消え、黒背景に走れと赤字で終わるEDからのあのDragon Ashの雰囲気ばっちりな曲の流れは最高だと思っています。

好きな場面もありすぎて書けないほどですが、色々なもしあそこでこうしていたら見たいな妄想をするのがとても楽しい作品でもあると思っています。
当時はIfストーリーの小説なども流行っていて、桐山は原作ではコイントスでゲームに参加するか大人に立ち向かうかを決めてゲームに参加するのですが、もしコインで大人に立ち向かう方が出たらというキリヤマ・リミックスというのが自分はお気に入りでした。(途中で打ち切られましたが)
もし、杉村が琴弾に好意を匂わせていたら、そして三村達と協力していたら、そして三村の作戦が成功していたら。。
もしあそこで大木が出てこなくて、灯台のみんなと中川、川田と合流していたら。
そういう希望があるから絶望がより引き立っているのだと思います。
KH

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