小川勝広

スーパーヒーローへの道の小川勝広のレビュー・感想・評価

スーパーヒーローへの道(2020年製作の映画)
3.7
スポンティニアスコンバッション?
スポンティニアスではない、
超能力の黎明期、
スーパーパワーの夜明け、
社会には信用されないジレンマを抱えながらの葛藤を、
描いた作品は多数あります。

いずれもMCU的な派手な展開は、望んではいけないと思いながら、観客もストーリーを追う上での葛藤を抱えるパターンの作品も多数あります。

そういう葛藤を抱えないで、
ストーリーを追える。

疾患と超能力を同列で扱い、
カウンセリングで超能力を消す、あるいは、自分から能力を放棄する。

新しいプロットですね。

それを、細かい描写、手堅い演出で調律してるのが心地よいです。

このまま派手な展開に頼らない新作を観たいです。

超能力が世間に合わず、
こじらせまくって、
ヘソ曲げて、
ダークな展開に走るのも良いですが、
その先にはウォッチメンの皆さんが待ち受けているので、
難易度は高いかと思います。

チラ見せしていた、
マイノリティとスーパーパワー、
という取り合せは、
暫定的には持つかもしれませんね。