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この日々が凪いだらのstinalinskyのレビュー・感想・評価

この日々が凪いだら(2021年製作の映画)
5.0
前に上映していた時にすごく気になっていた映画。気づいたら終わってしまっていて、今回1回だけ上映してくれるという事で観に行きました。

すごく特別な日常ではないけれど、双葉やひろとや他の人たちの心の固まった部分がが日々の何気ない出来事を通して少しずつ溶けて行く事がすごく丁寧に描かれて演じられていてとても美しい映画だと思いました。

本当に何気ないことだけれど、親とのわだかまりや恋人との心の距離とかすごく共感できる気持ちがたくさんあり、形は違っても多くの人の中にある普遍的な感情なのかなと思いました。

劇中歌と主題歌の羊文学さんの夕凪とサイレンとそれらが入ったアルバム「ざわめき」コロナ禍が始まった頃、家の中や人のいない街を移動中に聴いていて、あの時の先の見えない不安の中で希望をもらった時の気持ちがふっとよみがえって来ました。(観るまで羊文学さんの歌が使われている事を知りませんでした)

日々を大切に近い人に周りの人や優しく生きたいな、帰り道そんなことを考えて帰りました。

本当に観に行って良かったです。また観たいです。
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