このレビューはネタバレを含みます
生野の在日朝鮮人家族の4兄妹がオモニの死を機にまた一つになるお話。朝鮮大学校て学費高いんや、というのは勉強になりました。でも生野感少なめ。
演技上手い人が殆どいなかった印象…。舞台的な台詞読みが多く、中には朗読会かと思うような人も。歌を歌うシーンもいくつかありましたが、うーん。老若ヨンギが二人ともハマってた印象。
全てを説明し尽くすような台詞回しとカット割りで、丁寧ではありましたが多少うんざりしてしまいました。
一方で宥和という主題が強すぎて、唐突な展開も多かったです。ヨンギいきなりまともになってるし。ナミも結局どうなったのやら。こんなん知り合いの式でもキツイわという内輪感の結婚式。
民族的な問題を内部的な相克に収斂させているのは興味深かったですが、例えば拉致云々だとかは、時代設定が分からないこともあって、やりすぎなように感じました。朝鮮総連にいい気がしてないことはひしひしと伝わりましたが…。
各エピソードをここまで類型的にしないとコチャコチャ言う奴いるのかなあ、とか余計なことまで考えさせられ、主題自体は面白いだけにせめてもっとテンポが良かったらなあ、と感じた映画でした。