大阪に移住する在日朝鮮人の家族のお話。
監督も務めた主演崔哲浩さんの実体験を基に作製された今作。
在日朝鮮人の日本での生活がかなりリアルに描かれていました。故、崔哲浩さん演じる長男が失踪して15年ぶりに帰ってくるというシーンも大げさではなく、逆に淡白というか淡々としていたり他にも次々描かれている場面場面が普通に生活している目の前で起きているかの様・・・。
在日朝鮮人、そして実際に存在するある組織、日本のヤクザが絡むというその設定だけでも作品自体大きな展開盛りだくさんかと思いきや、兎に角淡々と進みます。でもそれがなんかリアルでたまらない!
そして倉庫でのアクションは一気に引き込まれる緊張感あるもので、何か撮り方が凄く上手い!と素人ながらも思いました。
終盤の披露宴のシーンがめちゃくちゃよかったです。自分もそこに呼ばれたいなぁって思うくらいに。ちょっとジーンときてしまいました。
それなのに・・・。
今作の様に現実でも健気に、ただ仲よく暮らす在日の人達もいると思いますが、だからそんなことあっちゃいけない!というあるシーンには胸が締め付けられました。