在日コリアン映画として、これほど彼らのセンシティブな面に踏み込んだ作品は他にない。本国が拉致を認めた際の反応など、当然在日の中でも動揺やショックがあっただろう。
組長や若頭の迫真の演技や、賑やかな結婚式のシーンなど、名前も知らない俳優陣の自然な姿もよかった。
それだけに、ビートルズやレッドツェッペリン、本国が拉致を認めた、結婚式のスマホが、なぜ同じ時代設定として登場するのか非常に残念。
また、いくら考えても最後のシーンはない。すぐに犯人が見つかるような危険をおかしてまで、あの組織がやらねばならない理由は、残念ながら自分は分からなかった。
ただ、これの続編的な映画は見てみたいと思う。