ナミモト

私ときどきレッサーパンダのナミモトのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
3.7
よかった。

わたしはいい子ではいられない。自分の中の野獣の存在を抑え込む事なんてない。

思春期の女性が大人になる過程で、生理が起こるように、変化する心と体と、それに伴う戸惑いと。
これは、ジブリだと、魔女の宅急便のキキが体現していたテーマかと思います。キキは、生理が始まって、体調が一定しなくなり、一時的に魔法がつかえなくなる。
気持が抑えられなくなったり、感情が発露してしまうと、レッサーパンダになってしまう、というのは、自分でも制御できない体の生理的な変化でもあり、それに伴うメンタルの変化と、その変化が起きた時のパニックと、その変化ともこれから一生付き合っていかないとならなくなった時の心の自制の仕方。
とても大事なテーマだと思いますし、私が中高生の時の自分に、この作品に出会ってほしかった、と思いました。
ナミモト

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