Sally

私ときどきレッサーパンダのSallyのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
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思春期の少女の複雑な感情、親との葛藤を描いた成長物語。"自分らしさ""ありのままの自分を受け入れる"がテーマ。一見子ども向けなようですがテーマがしっかり重く、深く大人向けに思えメッセージ性が突き刺さる。
思春期のモヤモヤ、感情がコントロールできなくなりレッサーパンダに変身しちゃうと言う表現の仕方があっぱれだった。
母親の過干渉さがメイを抑えつけられ、いつのまにかいい子ちゃんに。そんなメイがレッサーパンダに変身しちゃう秘密を知り、自分らしさを見つめ直していく。母親の行動は考えられないものが多く理解しずらいですが、母親をそうさせたのは母親も祖母に抑えられて育った過去要因が関係している。リアルな親子の問題が描かれている。
ラストはメイが母親を理解し受け入れる。子どもが母親を…と言う描き方で家族を受け入れどう向き合っていくのかを問題提起しているよう。母親に反してあえての描き方だろうがメイの友達が素敵だった。レッサーパンダに変身したメイをすぐに受け入れちゃうの!モフモフ!かわいい〜って♡メイにはありのままの自分を受け入れてくれる友達がいることが救いで、大事なことなんだって。父親もメイの良き理解者。台詞も素敵でした。
監督、制作者、皆さま女性チームで制作されています。実際、制作者様の思春期の体験談等がヒントになっていたり、日本の漫画が大好きでインスピレーションされて作った作品だそうで至る所に日本ぽさを感じられたのはおもしろかった!レッサーパンダのうるうるした目!目の中に星🤩入ってるやつー!中国の呪いで変身するのらんま1/2やら、セーラームーンプリズムパワーやん♡ドラゴンボールもあったかな?笑。
レッサーパンダのCGは凄くてほんとモフモフでかわいかったんだけど…全体的な画風、ストーリー、ドタバタな感じ、めっちゃ長文レビューのわりには好みの作品ではなかった。笑
だけどディズニーが伝えたいメッセージは深いなぁ〜と思う。
Sally

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