素晴らしい映画でした。劇場で観れて良かったし、それまで配信で観てなくて良かったと思えました。
大筋とか前面に推し出されたテーマは言ってしまえば手垢がついてるレベルですが、どこぞの100周年記念作品と違って劇中で全部口に出していても癪に触らないのは、テーマを口で説明するまでの筋道が丁寧なのと、結論の押し付けも無いからかなと思います。またテーマがありきたりだからこそ、そこに肉付けされた設定や展開の先進性が光っています。レッサーパンダ初解除時の主人公の髪色が案外イケてると思えて、それを登場人物が指摘するみたいな、観客のことが見えている人間が作ったのだと感じられる丁寧さが嬉しいです。封印詠唱とポップスのビートがシンクロした瞬間の感動を超えるものがしばらく現れない気がする。
あの夏のルカもソウルフルワールドもスマホで観るのは勿体無いなと放置していて良かった。続く劇場公開が心から楽しみです。
