キャトラーズ

沈黙のパレードのキャトラーズのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

犯行のトリックはそこまで凝ってないのに
ここまで興味を惹かせる展開力と構想が
本当に素晴らしい。
今思えば映画版のガリレオは
犯行のトリックよりも
犯行動機と犯人サイドの心情に
フォーカスしてるものばかりで
上手い具合にテレビ版との違いが出てるなぁと。

やっぱ福山雅治に柴咲コウに北村一輝の幕の内弁当よ。
これが一番食べたいんや、いつも。
品川と真矢みきのお新香も付いてたら
お腹パンパンなんだけど、まあそれはいい。

スタートの流れ本当に外道だわスタッフ、
あんな数分で泣きそうになってたのに
どん底へ叩き落とすなや。

被害者家族の妹と湯川の距離が
序盤から近過ぎるのだけが違和感、
娘が行方不明になった家族が
常連の名のある学者とはいえ
知り合って数ヶ月(仮定)の他人の男に
もう一人の娘預けるか?…
ノー天気過ぎやしないか?…
マジでそこだけがノイズだった。

地味にテレビ版みたいな仮定実験シーンが
入っててやっぱり隙がないわ。
本当に取りこぼしがないほどガリレオだった。

みんな言ってるんだろうけど
飯尾さん素晴らしかったね。
クセ無く遜色無く良い演技だった。

つーか津田寛治さんもチョイ役で出るし
隅から隅までキャスト豪華だわ。

ドラマスペシャルと映画とで
親子でガリレオと戦うの面白いわ村上家、
キャスティングで遊んでるだろ。笑

あと3年は大学生ぐらいの年齢の役
やってるだろうな岡山天音。笑
なんか完璧なんだよなフツメン役が。
でも渡辺大地が岡山天音みたいな
フツメン枠で入ってると
めちゃくちゃ気持ち悪く感じるわ、
渡辺大地は性欲滲み出てるんだよ。

終盤の構造ほんまよう考えたわコレ。
沈黙っていうキーワードを色や形を変えて
何度も重要な点で出してきて
俺の中のくりぃむ上田が
「一つのものでこんな何種類も作れるって
ポムの樹じゃねぇんだからプハハハッ!」
って例えブッコミかましてたわ。

底辺ジジイ容疑者で酒向芳出すの
もうやめてくれ、笑ってまったわ。
「検察側の罪人」のせいだろ絶対、
あとそんなに憎んでたのに
よくあそこまで仲良く出来てたな。
マトモな時の演技が元と変わり過ぎてて
ちょっと違和感あったぞ。

東野圭吾版オリエント急行殺人事件だな、と
結構序盤から思ってしまって
展開読めちゃうなとも思ったけど
何度も言うけど終盤は本当にすごかった。
ここ数年の過去作品の続編ブームでは
ピカイチの完成度だったと思うわ。
アッパレですわ!
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