Yamamoto

沈黙のパレードのYamamotoのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作未読です。

『献身』のせいでちょっとハードルを上げ過ぎてしまったかもしれない。

俳優さんたちも良かったし
パレードも作り込んでたし
「まだ真相があるぞ!」となるたびにテンション上がったのだけれど、結局は冒頭の歌唱シーンがピークだった気がする。

原作とどのくらい異なるのかは分からないけれど、ちょくちょく気になる点があった。
カエルのマスコットがすげー伏線の香りをさせておいて特に関係なかった点とか、「結局真犯人が蓮沼なら、血まみれの服はお前の証拠品なんだから流石に捨てた方が良くねえ?」とか。

妹が何も知らない女の子というだけだったので、もうちょっと活躍して欲しかったかも。
というか妹が真犯人、あるいは蓮沼の死の根本的な要因であって欲しかったかも。
「大人の復讐劇に偶然巻き込まれた結果、最終的に犯行(過失致死)に至ってしまった妹ちゃんを町の人物全員で沈黙を貫くことで守り通していたのだ」
というオチだったらすっげえ泣いてたかもしれない。
椎名桔平が出頭した後くらいからそのオチを期待してしまったのでちょっと拍子抜け。
これは勝手に期待した私が悪い。

やっぱり『献身』くらい登場人物が少ない方が、映画としては映えるのかしら。

どこかのブログで「殺害現場でやたら転がった金麦の缶は、檀れいを示すダイイングメッセージ」という考察があって天才かと思った。
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