「ガリレオ」シリーズ、劇場版の3作目。
映画はすべて見ているが、ドラマは未視聴。それでも十分に楽しめる。
過去2作品と本作、どれも見せ方や構成が違い、マンネリ化することなく夢中で観れる。
全て違う監督、脚本かと思いきや、過去いずれも同じ監督・脚本家ということで、すごいなと感心した。
しっかりと、それぞれの作品の見せ方や趣向を変えてきているので、
3作品を見比べてみて、どの演出が自分にハマるかを考えるのも面白いかもしれない。
僕個人的にはこの作品が最も好きだ。愛する人の仇のため、罪を背負ったのは・・・
一筋縄ではいかない、複数の人間たちの感情とともに物語は進む。
アガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』を彷彿とさせる、世の中の不条理さがテーマとなっている。
個々の人間たちのドラマがあってこそ成り立つ作品。
容疑者として上がる個性派役者がおよそ10人。
それぞれの思いを描く必要があるだけに、この作品をよく130分で収めたなと、西谷弘監督の手腕にも感動。
しっかりと登場人物たちに感情移入させてくれています。
やっぱり映画館で観る人間ドラマは良い。それぞれの人物たちの心に潜入できるのは映画館で見るしかない。
P.S.劇場版は14年ぶりとなる柴咲コウの刑事・内海薫役。
綺麗すぎるのも映画館で確認してほしい！
