たかり

沈黙のパレードのたかりのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

沈黙のパレード

明転して、荷物を手にして、物語を頭の中で頭から再生しながら帰り始めた。
映画が終わった頃には施設内のショップは全て閉まっており、同時にエスカレーターも止まっていた。道を戻りエレベーターの降下ボタンを押して待った。昼間とは段違いにエレベーターは速く動く。
やっぱ檀れいが普通に当たり前の行動をとっとけばよかったんやないかとか、増村は何で蓮沼と同居できたんやろか、、、
1階→閉めるの順番で押し、半分くらい閉まりかかったドアの隙間に人がスッと見えたので反射的に開くを押していた。
「ありがとうございます。」目を見て軽く会釈しながら綺麗めなメイビー女子大生が横に立った。
脳内沈黙のパレードが一時沈黙した。
めちゃくちゃ話しかけたい!
「普通に檀れいがおかしすぎませんか?増村は何で蓮沼と同居できたんですかね?」という意見交流もしたいし、1人で沈黙のパレードをレイトショーで観に来とってタワレコのビニール袋片手にぶらさげとるという加点が多い彼女は魅力的なんやけど、不審がられて、冷たくあしらわれた時のダメージのことを考えて話しかけれんやった。
開くボタンを押して先にどうぞと言い、さっきと同じ所作でお礼を言われた。
容疑者Xの献身の時とは違い淡々と謎を解いていく湯川の心情にあまり変化がないのと、感情移入する対象が多いため焦点を合わせるのが難しかった。
それでもやはり北村一輝演じる草薙のやるせなさ、掲げた信念が崩れていく姿がとても辛い。草薙に限らず町民たちの思いが、特に岡山天音は出演時間は多くはなかったけど、いや簡単に白状しすぎでんがなって疑問はあったけどやっぱり存在感があった。
お互い1人、しかも映画館から薬院近くまでの15分くらい帰り道一緒やった。気まずい。ストーカーと思われても仕方ない
あの時話しかけとけば、、、
お互いの感想言い合って、「てかあれですね、普通に檀れいがおかしすぎませんか?増村は何で蓮沼と同居できたんですかね?」とか言ってreccoffeeにでも行ってミステリー系の映画は1人で見に行っちゃダメですねって結論になって楽しかったまたねで解散して、、、、、、
「もう喋るなぁ」と頭の中の北村一輝が胸ぐらを掴んできた。

現実に戻った。まだ家まで全然遠い。俺の沈黙はもう少し続きそう。
たかり

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