結局カレー

沈黙のパレードの結局カレーのレビュー・感想・評価

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
3.2
テレビドラマ「ガリレオ」シリーズの映画第3作目。第2弾の映画から約9年。50過ぎたガリレオ先生、確実に丸くなってるよな?笑 あんなパレード鑑賞しながらニコニコするタイプやったか。物理学にしか興味なかった人間が肩入れすぎじゃない?っていう若干のキャラブレには目を瞑る。今回は草薙さんの物語だしね。

最初に浮上した容疑者は疑惑はあれど沈黙を貫いて無罪となった男。誰もがこの男こそが愛する娘の未来を奪ったと信じ、その男が殺されたと聞いた時、住民たちもまた沈黙を貫く。くうう東野圭吾は題をつけるのが上手いのう。沈黙のパレードて。二転三転する事件の真相にしっかりと惑わされました。

容疑者Xといい真夏の方程式といい「解き明かしても誰の幸せにならない問いだとわかっていても、解かなければならい悲しみやもどかしさ」こそガリレオ映画の面白さだと思ってて。今作も然り、それでも解くのは物理学者の性分であり刑事たちの宿命だからなのよね。

(ネタバレ)ただ今作はその解き明かされた真相がなんつーかね。立証されきっていない不完全さとシンプルに身内贔屓な隠蔽工作にみえてちょいモヤ。湯川&草薙側にフォーカスされてるからそんな感情移入もなく。容疑者Xぐらいゲスト主軸でも良かったけどな。とりあえず第4弾まってます!!