全体的なストーリーとしてはおもしろかった
湯川がなぜ真相にたどり着いたのか？
留美が真犯人（仮）だと思ったきっかけは何なのか？
その点が曖昧で若干もやっとする
物的証拠があがっているのに黙秘を続けたら無罪になるというのもいまいち説得力がない
「○○な点が立証できずに結果として有罪に持ち込めなかった」みたいな具体的説明がなくて
「自白さえしなければどんな犯罪を犯そうとも無条件で無罪になる」みたいな言い草だったので
「そんなわけないじゃん」と白けた
「無罪になったってことは、やっぱり真犯人は別にいる」という伏線なのかと思っていたのに…
原作では
「優奈ちゃん事件は99.99%蓮沼が犯人で間違いないが、警察の力不足で野放しになっている」
という点が分かるような描写になっている
その上で「沙織さん殺害事件」が発生して蓮沼が容疑者として浮上するという構成
映画では
「蓮沼は犯人っぽいけど、本当に犯人なのかはよく分からない」
という状態でストーリーが進むのは問題だと思う
