らいすべぇり

サマーゴーストのらいすべぇりのネタバレレビュー・内容・結末

サマーゴースト(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

上映会(監督、声優の舞台挨拶を含む)に見に行かせていただいた。

 イラストレーターの方がアニメ会社を設立して作品を作ったと、一緒に見た姉から聞いてびっくり!作中の絵がすごく綺麗だった。やっぱり夏の空は綺麗。入道雲、夕暮れや夜明けの空ってエモいね

ストーリー自体は特別なもの、展開ではなかったが、キャラクター1人1人の持つ心情の奥深さが40分の中でテンポよく描かれていて、とても見やすかった!

※軽いネタバレ※
花火ってこの作品でどういう意味を持つんだろう?と考えてみた時
花火は友也達3人を表しているんだ
と思った
あやねさんが死に近づこうとしている人の前に現れると聞いて、儚く燃え尽きていくように、一人一人の苦しみの中で精神を磨耗している彼らを表しているのかな?と感じた。

でもあやねはそのようになってほしくない。
友也が悟る「まだ途中なんだ」という今いる自分を見つけて、いつかは終わる命だとしても精一杯命を燃やして生きていくことが、これからできる。
燃え尽きるその時まで、人生は輝くことができるというメッセージがあるのかなと感じた。

乙一さんの脚本力がすごい...
無駄なセリフ、情報が一切入ってこないってこう言うことだと。
ストレートな言葉で直球で「ん?」ってなったが、その言葉が後で生きてきてもっと涙腺崩壊。やられた〜〜



10代ってほんとに危うくて、どんどん深い、深海に落ちていくような。その中で自分の存在と向き合って、本当の想いを見つけられたときに、人って新たな人生を歩み出せるのかなって感じられた。
自分も今青春を歩んでいる身として(?!)良い視点を得られた

素敵な作品に出会えて感謝。ありがとうございました
らいすべぇり

らいすべぇり