無知A

モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルドの無知Aのレビュー・感想・評価

3.2
今作では、かのミラボレアスと死闘を繰り広げた男、陽気な推薦組ことエイデンが一人前になるまでの物語が描かれている。

まずは、今作の良かった点から振り返る。炎を食らったり、致命傷を負ってやられてしまっても、三回までやり直せるゲームシリーズの主人公とは異なり、たった一度のミスで死に直結する緊張感が作中に漂っていた。この緊張感は、間違いなくプラスに働いてたように感じた。また、様々な武器種が出てきている事も魅力的だといえる。太刀や大剣といった最も人気のある武器種ではなく、操虫棍といった玄人向けで人口の少ない武器にも光を当てていた所に、好感を持った操虫棍使いは少なくないだろう。

だが、良い点もある一方で、悪い点も多くある。中でも、私が致命的と感じたのはストーリーの薄さである。原作のゲームシリーズと比べると、ストーリーの質は良い方ではある。しかし、こちらは映像作品であり、ゲームでは無いという事を踏まえて考えると、淡白だと言わざるを得ない。おそらく制作側は、アクションパートに主軸を置くことで、ゲームに近いテイストを出そうとしたのだと思うが、淡々とし過ぎてしまっていたので、却って裏目に出ていた。ゲームとしてプレイする時と、映画がとして見る時の目線の違いが、評価に色濃く出てしまっていると思う。面白い部分もあるが、モンハンというブランドを持ってしても、万人受けはしない作品だと感じた。
無知A

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