「守ってる」フリをして実は「制限してる」仕組みの多さよ。あるいは、自らを守ってるふりをしながら、挑戦していないことの多さ。
この映画で言うと盲学校での紡績や電話交換手の訓練は、彼らが卒業後食べるに困らないようにという名目はもちろんあるが、裏を返せばそれ以外の可能性や創造性を潰してしまっているかもしれないということ。
劇中劇のラストが象徴的だった。勇気を出して飛び立った子供達は、美しい何かに姿を変える。子供たちの笑顔や伸びやかな好奇心は本当に眩しい。大人が子供に学ぶべきは、その勇気と好奇心かもしれない。