ドルフィンキック

うん、何?のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

うん、何?(2008年製作の映画)
3.9
2008年に、東京、島根、広島などで、劇場公開されて、その二年後の2010年に、大阪のなんばパークスシネマで、二週間限定で、劇場公開された作品。
残念ながら、劇場では、見逃してしまいましたが、ようやく、DVDを購入して、見ました。
主人公が卒業後の進路やヒロインとの恋に悩む物語。
本作は、「薄れゆく記憶のなかで」のように、怒涛の展開や衝撃的なラストもありませんし、「半分の月がのぼる空」のような「ヤラレタ~!」って言う感じの大ドンデン返しもありませんし、「見えないほどの遠くの空を」のような二転三転して意外な結末を迎えるお話でもありません。
正直、地味な映画かもしれません。
ですが、本作は、凄く良かった!!!!!
島根県は、行ったことはありませんが、何処か懐かしさを感じさせてくれる映像の数々に魅了されてしまいました。
もう、本作の魅力は、何と言っても、自然の風景の美しさとヒロインの柳沢ななさんの美しさでしょう。
どちらも、とても美しくて、癒されました。
ヒロインの柳沢ななさんは、他の俳優さんや女優さんの存在が霞んでしまう位に、魅力的でした。
演技も、自然で、ナイスでしたし、ルックスも、とてもお綺麗な女優さんだと思いました。
あと、同級生役の松澤傑さんも、先生に、デコピンを喰らったり、ユニークな役柄で、中々良い味を出していたと思います。
(松澤傑さんと言えば、Hi-Fi CAMPの「だから一歩前へ踏み出して」のPVに、川口春奈さんと共演されていました。こちらでも、松澤傑さんは、良い味を出していました。このPVも、爽やかな青春映画または青春ドラマ風で、良い出来なので、気になる方は、是非チェックして下さい♪)
映像やキャストだけではなく、内容も、笑いあり、涙あり、感動あり、人間愛あり、郷土愛ありで、色々な要素の詰まった、正に、青春映画の隠れた秀作だと思います。
物語には大きな波はなく、どちらかと言えば、平坦な展開ではあるのですが、クライマックスの悲しい出来事を乗り越えて、力強く、前向きな主人公の姿に心を打たれました。
ラスト手前の告白のシーンは、グッと来ました。
鑑賞後に良い余韻が残る素敵な作品でした。
ランニングタイム123分と、この手の青春映画では、長いですが、良い作品だったので、全く長さは感じさせず、最後まで、飽きずに、楽しめました♪