ふじこ

箱の向こう側のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

箱の向こう側(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

思わず観終わった後に え~っなにこれ、こっわ!!と言ってしまった。
これ普通に怖い。

"とある複雑な関係にある友人から、クリスマスのプレゼントをもらうベン"
とあらすじにあったけど、その複雑な関係とやらを全く教えて貰えない。
妻、或いは彼女レイチェルは訪れたショーンを会いたくないと言って隠れてしまい、ショーンは"こんな事になってすまない"と謎の謝りを入れる。一体何があったんだろう…。
箱を開けると漆黒の闇が拡がっているようにも見え、開けたのを確認するとショーンは謝りながらすぐに家を出ていく。
彼が出て行ってから彼女も出てくるが、ベンは箱が気になってしょうがない。
ライトで照らしても底が見えず、鉛筆を投げ入れると音もなく消え、その後足元から転がり出てくる。
添えられたカードには、見ている限り何もしない、絶対に目を離すな ヤツはその隙を狙っている とある。
足元に転がった鉛筆を拾い上げて箱を見ると、知らない濡れた男の顔が半分だけ出ている。

何度もショーンに電話を掛けるも繋がらず、箱から出た男は目でベンの動きを追っている。
レイチェルは目を離してはダメなのよ、と試しに2人でほんの数秒目を離して確認すると、顔が半分だけだった箱から男の手が箱の縁にかけられている。
その男は 悪いな ごめんよ ベンだけ 家から出すな とスピーカーから聞こえるような声で話す。恐らくショーンの声。

ベンはショーンを見つけると言って、箱の前に椅子を置きレイチェルに監視させて家を出る。
何度かの電話でショーンに繋がるが、話すってなんだ?俺は何も指示してない 箱が話すなんて知らなかった と。
ベン今どこだ?と訊くショーンにお前に会いに行く、と返すと、激昂して ヤツから目を離すな!と叫ぶも レイチェルが見てる と返すと 違う、ベンお前だ!お前に渡したんだ!お前に!目を離すなと!ダメだ!もう遅い、家に戻るな!と叫ぶショーン。
無視して電話を切り、家に向かうと電気は切れ電気のスイッチは破壊され、レイチェルに託した包丁は床に落ちて濡れている。
キッチンで出しっぱなしの水道を締め、地下に声を掛けると 何?どうしたの?と箱の男が出したようなエコーがかった声で返事がある。

そして地下、リビングルームのような場所を過ぎてバスルームへ。出しっぱなしの洗面台の蛇口をとめ、シャワールームにライトを当てると箱の男らしき人物が見える。
見える、見える、見てるぞ と言いながらライトを照らすも後ろからした物音で一瞬目を逸らすと、シャワールームから男が消えている。
ライトを落としながら逃げて、地下の階段の踊り場へ。

1階から続く階段の上には4人くらいの逆光に照らされた人影が立っており、逃げ出した部屋を一瞬見て死線を戻すと少し近付いている。
もう一度逃げ出した部屋を見ると、半分だけ濡れた裸の男の姿が見える。
そして階上からは更に迫った人影。
もう一度部屋を見遣ると、濡れた男が今まさに電気の紐に手を伸ばしたまま止まっている。
追い詰められた表情で、足音が迫ってくる階上を見上げると同時に電気が消えておわる。


こわぁぁぁぁい!なんだこれは、久々によく分かんないけどめっちゃ怖いやつを見ちゃった気がする。
何一つ分からないけれど、怖いものは怖い。
あの箱なに?なんでくれたの?箱から出てきた濡れてるハゲ散らかした裸のおじさんなに?と思ってたら最終盤で階上から降りてくる謎の人影だれ?おじさんなんで電気消すの…。こわいよぉ。
普段クソガキよろしく なんで◯◯が◯◯なのよ…とか不満を述べている なんでなんで!って問うわたし自身を粉砕する意味分からんけどとにかく怖いやつだった。
こわ~
ふじこ

ふじこ