リッジスカイウォーカー

猿の惑星:創世記(ジェネシス)のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

5.0
猿の惑星キングダムへ向けて、ジェネシスから見直し。

本作は地球がいかにして猿の惑星となるのかの最初の一歩である、人間の知能を持つ猿の祖、シーザーの誕生をめちゃくちゃ丁寧に描く。


アルツハイマーを治すための薬が、猿に知性を与える。その抗体を人間が持てないことが、人類の絶滅への布石となるというプロットは、ごく自然に受け入れることができ、当時映画館で観た時は、なるほど!と膝を打った。


・人間がいかにして恐怖の対象に敵意を持つのか
・ボス猿がいかにしてヒエラルキーの頂点に立つのか
・人間のエゴがいかにして禍をもたらすのか


それらが順序立てて進行し、最初から最後まで1点の無駄も感じない。
104分があっという間。

猿の動きを含め、映像表現は今観ても見劣りしない。

猿の惑星オリジンのファンも、新しく猿の惑星に触れる新規の人も、間違いなく楽しめるSFエンタテインメント。


新作をキッカケに多くの人に観てほしい傑作。