ゴン吉

猿の惑星:創世記(ジェネシス)のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
たった1人のマッドサイエンティストの暴走によって引き起こされる猿の反乱を描いたSFアクションドラマ。  
ジェームズ・フランコが主演、フリーダ・ピントーがヒロインを演じ、デヴィッド・オイェロウォ、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトンらが共演。  

サンフランシスコの製薬企業ジェネシス社で、チンパンジーを使った遺伝子組み換えウィルスによるアルツハイマー病に対する新薬の開発が行われていた。ある日、投薬されたチンパンジーが突然暴れ出して射殺される。この事件により本薬の研究開発は凍結されるが、開発担当者(ジェームズ・フランコ)は会社に内緒で密かに研究を続ける一方で、射殺されたチンパンジーが生んだ遺伝子組み換え子ザルを無断で自宅に持ち帰り、シーザーと名付けて育てる。5年後、シーザーは成長するにつれて高い知能を示すようになるが、ある日、シーザーは隣に住むパイロットを襲撃したことから動物管理局霊長類保護センターに隔離されてしまう。やがてシーザーは保護センターのサルを率いて逃走する....  

身勝手で倫理観にかけた一人の研究者による人類滅亡の危機を描いたSF作品。
主人公の研究者が、遺伝子組み換えサルや遺伝子組み換えウィルス試験薬を無断で管理区域外である自宅に持ち帰ったばかりか、アルツハイマー病の父親(ジョン・リスゴー)に試験薬を内密に投与したり、人に危害を加えたサルを賄賂を払って逃がそうとするなど、身勝手で無責任な行動を繰り返す。
彼女(フリーダ・ピントー)の忠告も聞き入れず、その結果、多くの人命やサルたちの命が失われるが全く反省することもなく、さらにマッドサイエンティストとしての横暴を繰り返す。
その結果、遺伝子組み換えウィルスが人々に感染して発症してしまう。
研究者としての倫理観の欠如した主人公の暴走に、終始イライラさせられる。
たった一人の研究者の無責任な行動が、人類の運命を左右することにつながる恐怖を描いたSF作品です。 
「シーザー うちここ」 

2024.5 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:栗原とみ子 訳)
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