キッド

今はちょっと、ついてないだけのキッドのレビュー・感想・評価

3.0
人生には浮き沈みがあり、沈みの時を耐えていれば、その先に浮き上がりが来る。
沈みの時も1つ1つにしっかり真摯に取り組んでいれば、その経験は浮き上がりの時の糧となる。
自分の持っている才能、経験をかけ合わせることで今の自分がある。それを理解して行動に移すことに遅いということはない。
そんな感じのメッセージが読み取れた。

ただ、人生の中の波を表すために時系列をバラバラにしたのかなと思うけど、そこは逆効果。ストーリーが非常に分かりにくくなっており、理解に時間がかかる。時系列をバラバラにしたことによるメリットはあまり感じられず、ここは少し低い評価になった大きな要因。
また、玉山鉄二・音尾琢真・深川麻衣のトリオの演技力、それぞれの境遇は非常に良かった。団長安田までもまぁ理解はできる。ただもう一人いる彼、誰??
何気なくずっといたけど、誰??って感じでそのまま進んでいってそこも不思議ポイント。

メッセージ性は強く読み取れるタイプの映画だったが、構成が微妙。扱っている内容はいいので、もう少し完成度は高めることができる映画だったと思う。
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